⚠️はじめに
今回のブログはSummerPocketsREFLECTIONBLUE 全編に関するネタバレを数多く含みます。まだSummerPocketsの攻略が未了な方は本文を読まないようお願いします。
約1ヶ月に及ぶプレイ、そしてサボりすぎて半年にも及んだ感想文を書き終えた(大嘘)(Pocketルートと並行して書いてます)僕ですが、最後に番外編としてSummer Pocketsのボーカル曲について触れていきたいと思います。
紬ルート挿入歌 『紬の夏休み』と識ルートED 『青き此方』はそれぞれのルートで触れたため今回は
- 無印OPテーマ 『アルカテイル』
- ALKAルート挿入歌 『夜奏花』
- ALKAルートED 『羽のゆりかご』
- RB OPテーマ 『アスタロア』
- 無印グランドED 『ポケットをふくらませて』とRBグランドED『ポケットをふくらませて 〜Sea, You Again〜』の比較
の計6曲を書こうと思います。多いですね()
アルカテイル
大前提として この曲はうみちゃんのことを書いた曲なんですよね。これとALKAの知識を入れてから聞くかによってアルカテイルは全く違う姿を見せてくれます。
伝える言葉は決めていたはずなのに
変わることのない景色に目をそらしてた
小さな勇気が欲しくてうつむいた
白い眩しさだけに焦がれてた
うみちゃんが決めていた "伝える言葉" といえば、ALKA,Pocketを履修した人間ならご存知「おはよう」なんですよ。初手これ、勘弁してくれ魁先生。
そして "変わることのない景色" これはうみちゃんが2000年の夏を繰り返してるからこそ出る言葉な気がします。
最後の "白い眩しさだけに焦がれてた" うみちゃんが焦がれていた眩しくて白いもの、もう間違えようがなく鳴瀬しろはなんですよ。白だの眩しさだののワードを羅列するとゲームタイトルと相まって夏の眩しい太陽って考えるのが普通ですよね 特に初見の人間。それがALKA,Pocketをフン!って読んだだけでこれ ギーー!
夏を書き綴るノートの終わりが近づいてくる
やがて訪れる日にはせめて笑顔のままで手を振りたくて…
夏を書き綴るノートといえばそう ALKAルートでうみちゃんが書いていた絵日記がそれにあたりますね。絵日記のページがどれだけ余っていようとうみちゃんが過ごせるのは8月の1ヶ月間という制約があり、うみちゃんとして両親と過ごせる期間をノートの終わりとかけてるんですね。
やがて訪れる日、間違いなく夜奏花流れてるときですよね…
歩き続ける事でしか届かないものがあるよ
今も温かな手の温もりを探し続けている
いくつもの優しさを繋いでも辿り着けないから
今も何度でもボクは夏の面影の中 繰り返すよ
"歩き続ける"というワードからはうみちゃんのイメージビジュアルが連想されますね
うみちゃんより先にも足跡があることからうみちゃんが歩き続け、繰り返していることが分かるようになってます ほんとにさぁ…
"いくつもの優しさ"ってのはALKAルート中にもありましたしうみちゃんの公式SSなんかでは顕著に描かれています。
そして最後の"ボク" と "繰り返す" 、ボクと行ったら七海の一人称だし繰り返すはそのままの意味です。
1番だけでもこれなんですよこの曲 魁先生ほんとに
夜奏花
作詞:魁 作編曲:竹下智博 歌:YURiKA
ALKAルートラストのクソバカ花火シーンで流れるクソバカ曲(褒め言葉)
夏が終わる儚さを8月最後の打ち上げ花火にかけ、それと同時に消えるうみちゃんとの別れを演出してくれました。全体を通して羽依里しろは→うみちゃん への感情と うみちゃん→羽依里しろは への感情と双方向の関係が描かれてますね。
耳をすませば 聞こえる足音も
駆け寄るあの笑い声も
青い空へと還る思い出の中へ
二つの手を繋いだ夏
ここら辺ほんとに家族で過ごした夏だよな
うみちゃんを中心に両側に羽依里としろはを置くならば、ここの歌詞はうみちゃん視点とみるのが正解ですかね。
描いた約束 叶えるよ僕らで
こぼれゆく昨日 刻んでゆけるなら
笑えるよ また
『約束』というワードに「結ぶ」や「契る」ではなく『描く』というワードをチョイスしてるのはやっぱり絵日記のことがあるからですね
"こぼれゆく昨日"というワードは次第に記憶を失っていくうみちゃん、それでも夏の思い出を刻んでいけるなら笑えるっていうのが良いですよね。強がりといえば強がりになるのかもしれないけれど、最後までおとーさんとおかーさんに笑顔でいて欲しかったうみちゃんの心象が描かれているようでした。
この後にも"紙飛行機" "絵本" "歌声"などとALKAルートでうみちゃんと刻んできた思い出が散りばめられている1曲だったと感じます。
羽のゆりかご
作詞:新島夕 作曲:折戸伸治 編曲:堀越雄一郎 歌:水谷瑠奈
ALKAルートED曲であり僕が作中で一番好きな曲です。
ALKAルートラストで運命に囚われたしろはを救うため姿かたちを変えてでも過去へ戻ろうとするうみちゃん(=七海)の決意が込められた歌だと僕は思ってます。
ゆりかごに小さな蝶 そっととまった
歌うあなたの 横顔触れたい
もう夢を見ない 眠りにつくの
七つ海越えて 旅の終わり見つけたら
ゆりかごというのは恐らく産まれる前とはいえうみちゃんの為に用意された物だと思われます。作中でも小鳩や蒼がことある事にベビー用品をプレゼントしてるのでゆりかごも多分あるんじゃないすかね。
そしてそのゆりかごに止まる小さな蝶というのはうみちゃんの七影蝶、そして歌っているのはしろはかな 子守唄もあるし。そんなうみちゃんからしろはへの願望、でもその未来から踵を返し、過去へ戻るうみちゃんの事が描かれてます。
"夢を見ない眠り"というのは死、またはそれに近い状態 消失などが考えられます。ALKAルートで最後にうみちゃんは過去へと戻っていく訳ですがそれは自分が消えることが分かった上で戻ってるのでこういう描き方がされてるんじゃないすかね。
最後の"七つ海"、鴎ルートラストをはじめ何度か語られて来ましたね。
会いたくてとまる鼓動 必死に起こす
二度と飛べない 未来だとしても
たとえあなたを悲しませても
一瞬の出会い 求めて舞い上がりたい
二度と飛べない未来ってのがね 絵本の最後に描かれてた様に蝶は最後羽がボロボロになって舞えなくなる。それでも過去のしろはに会いたいって気持ちが出てて頭抱えながら聞いてました。
この他にも "思い出の灯台" というワードも使われていましたね。やっぱり紬の灯台は七影蝶と切っては切れない関係にあるんですね。
アスタロア
RBOPのアスタロア、無印のアルカテイルの様に歌にモチーフを持たせるならばやっぱり神山識が相応しいと思います。
アルカテイルのアルコルみたいな感じでなんかあるのかなと思ったので考えてみました。
アスタロアの英題がAsterloreだったので、アルカテイルをアルコル+テイルとしたようにアスタ+ロアと分けてみました。
Aster+LoreにしたときLoreの方は英語で伝承、言い伝え という訳があるっぽいです。
さて問題はAsterの方、こちらそれっぽいのがありました。
アスターという名前の花があるそう。キク科シオン属で開花のピークは初夏、ギリシャ語で星を意味するAstra(アストラ)から取ったようです。
勿論色によって花言葉は異なるらしいのでRBっぽく青いアスターの花言葉を見たところ
わ、わあ、、、わぁ〜〜〜!!!
これ公式に「アスタロアとアスター関係ないでw」って言われてもエラいことになってるじゃん
「あなたを信じているけれど心配」とか識ルート後半の羽依里くんじゃん、、、
そしてアスターといえば紫苑に繋がってくるのですが、紫苑の花言葉が「君を忘れない」「遠くにある人を思う」「追憶」となってくるんですね。
え、タイトルちょっと深堀りしただけでこの火力??? この上歌詞の方もしっかり識の話をしやがります バカ禁止
あの眩しさの中追いかけた
君の背中まだ遠いけど
青の果てへと羽ばたく僕は 覚えているから今も
夏の眩しさの中追いかけると言ったら識ルートで印象的な鬼ごっこが挙げられますね。子どもの遊びから最後のバカタレまでしっかりとプレイヤーを殺しに来たこれでアスタロアは始まります。
そして"青の果てへ羽ばたく僕"、青の果てはやっぱり例のウユニ塩湖のことだと思います。七影蝶として時を超える際に経由する青の果て、過去へと遡った識を思わせますね。
ぶっちゃけ作中でもちょくちょく表記揺れがあったので100%とは言いきれませんが私は
僕→神山識 ボク→七海(うみちゃん) だと思ってます。アルカテイルでは「ボク」、アスタロアでは「僕」が多用されています。
零れ落ちた願い事だけ 探しながら歩き続け
白い波がさらう足跡まで やがて
追いつき立ち止まる
ALKAなどでうみちゃんの記憶が無くなっていく様子をよく「零れ落ちる」と形容されていました。そこから考えるとここは願い事(目的)が零れ落ちた(忘れてしまった)識が島を歩いている様子なんでしょうね。
きっと僕らは すれ違う事も
出来ないはずの夏に迷う だから
強く笑い続けた
"僕ら"というのは識と羽依里くんの事でしょうね。本来生きている時間軸が違う2人はすれ違うどころか出会うことすら有り得ないはず。
そして"強く笑い続けた"というフレーズ、識は最後の最後まで羽依里くんの前では笑い続けていたんですよ。
アスタロアもアスタロアでしっかりプレイヤーが死ぬ。魁先生さぁ…(n回目)
もう一度だけあの懐かしい 海に還ることができたら
いつか忘れた日の眩しさを 見つけられるから君と(1番サビ)
もう一度だけあの懐かしい 空に還ることができたら
いつか結んだ日の温もりに 辿り着けるかな君と(2番サビ)
1,2番サビは懐かしい海と空に帰ることへの気持ちが描かれている訳ですが、この懐かしい海 空が寛永の鳥白島なのか2000年の鳥白島なのか。
2000年の鳥白島だとしたら羽依里と過ごした思い出の夏を
と2通りの考えができますね。どっちなんだこれ。
背中越しに約束をした 始まりへ爪先を向けて
嘘を重ねる事しかできずに 泣き顔さえ思い出せない僕は
せめて笑い続けた
背中越しの約束ってさぁ…!約束ってさぁ…………… 良くないよぉこれ
明日を夢見て 笑ったフリをして
独りだけで泣いて 泣いて
雨の中僕は笑う
もう識ルートの終盤も終盤ですね。一通り泣き終えた識が海賊鬼姫として舟を出す場面のことだと思います。Cメロにここ持ってこられてからの落ちサビがこれです。
もう一度だけ あの懐かしい
夏に還る事が出来たら
いつか見た日の灯火の意味 わかるかな
あの眩しさの中で見つけた
君の姿もう迷わない
青の果てへと羽ばたく僕が
覚えているからずっと
最後は海でも空でもなく夏が使われていますね。
いつか見た日の灯火は識の視点だけでなく、我々プレイヤーにも"夏鳥の儀の灯火の意味がわかるかな?"という問いかけのようにも捉えられました。分かったよ!!!!!!!!!バカ!!!!!!!!!!!
ポケットをふくらませて
作詞作曲:麻枝准 編曲:bermei.inazawa 歌:rionos
ポケットをふくらませて 〜Sea,You Again〜
作詞作曲:麻枝准 編曲:bermei.inazawa 歌:rionos
無印グランドEDのポケットをふくらませてとRBグランドEDの〜Sea,You Again〜は曲調こそほぼ同じだが、歌詞が変わってきているので纏めてやってこうと思います。
無印を黒色、Sea,You Again ver.を赤色で書いていきます。わかりやすいね。
あとこの2曲は今までと異なり作詞が魁先生じゃなくて麻枝です。ありがとう麻枝、SNS辞めろ麻枝、創作もっとして麻枝。
忙しく時は過ぎて (七つの海を越えて)
またひとつ大きくなって (遥かな冒険した)
それでも自転車に乗って (これ以上はもう贅沢)
きいきいと音をたて (願いなら告げた後)
坂をのぼるあの夏へ (梅雨空も過ぎ去って)
その先で待っている君 (新しいページが開く)
比較して分かると思うんすけど無印版はSummer Pocketsに限らず夏休みの思い出を強調したような歌詞、RB版はSummer Pocketsらしくうみちゃんの要素が足されてると思います。とはいえここだけピックアップすると鴎っぽいな…
喉が渇いたらそうだ ラムネ買って飲もうか
蝉はじーじーと鳴いて どこまでも続く空
揺れている陽炎と 立ち向かえカブトムシたち
(無印、RB共通)
いいねぇ… 若かれし頃の夏って感じがします。僕は幼少期から虫がダメなタイプだったので道端のセミに怯え、カブトムシすら掴めない生活を送り、夏休みやった事といえばポケモンBW モンハン3G〜4G 妖怪ウォッチ2みたいな人生でしたが 劇中の2000年の田舎はこんな生活しとるんだろうなってのが伝わります。ありがとう麻枝、懐かしいよ麻枝。
もうぼくは大人になって (行かないでどこにももう)
今でも自転車に跨ってて (描いた夢ごと置いてかないで)
平坦な舗道を進む (楽しいことたくさん待つよ)
もしかしたらすれ違うきみは今でも (もしかしたら全てが本当になるかも)
あの日の眩しさでいたりして (だんだん忘れて遠くへ行く)
ポケットもまだ膨らんだままで (こぼれるほど幸せを詰めた)
こことか無印版とRB版で全く違いますよね。大人になって自転車で平坦な舗道を進むってのは成長して田舎から都会に出るような感じがします。島のような田舎の閉鎖空間は良くも悪くも
変化に乏しく、変化に乏しいということは成長を感じにくいニュアンスが僕の中にはあります。そこから飛び出して舗道ばかりの都会に行く、田舎で過ごした幼少期と都会に出る壮年期 それでもその2つは乖離せず、自転車を通して繋がっているみたいなね。
一方RB版は完全にうみちゃんの話してます。楽しいことたくさん待つってこれダメだろ。Pocketラスト禁止 子守り歌も禁止。
という訳で上記6曲における僕の考察でした。
結局こういうのは公式の回答を飲み込むよりも誰かと考察を叩きつけてメンコするのが良いんですよ。とはいえこの記事書く前に人の考察読んじゃうと少なからず影響を受けそうだったので今日の今日まで封印してきました。
やっと解禁できるよ… さすがにこの記事をここまで読んでいる人間はSummer Pocketsをクリア済だと思うので是非僕に考察を叩きつけて下さい。殴り合いましょう。
全11回に及ぶ僕のサマポケ感想文はこれで本当の本当に終わりです。もしかしたら何かの拍子でサマポケの記事を書くかもしれませんがそれは気分次第かな。
では、次回 サマポケ全く関係ないウルトラアルティメット最悪な記事でお会いしましょう。お疲れ様でした。